頻度が高い・多い?効果が大きい・高い?論文の形容詞ー共起語について
投稿論文を添削していると、気になる表現問題がよくあります。
頻度が高い・多い?
効果が大きい・高い?
これら正解がある場合と、どちらも使われているが、今の時代ではこっちのほうがよくつかわれている、そんなようなのがあります。
論文に向く・向かないもありますよね。
スライドでは、論文でよく使いそうな語句(形容詞の共起語)に対して、よく使われているよという形容詞を、使用頻度の高い順に並べました。
文章でも書いておきましょう↓↓↓
- 可能性が・危険性が…高い>大きい/低い>小さい
- 確率が…高い/低い
- 影響が…大きい>強い/小さい>低い
- 効果が…大きい>高い/少ない>小さい>低い
- 頻度が…高い>低い
- 割合が…高い>大きい/低い>小さい
- リスクが…高い>大きい/低い>小さい
- 差が…大きい>小さい
- 値が…高い>大きい/低い>小さい
- 意義が…大きい/小さい
多いー少ないは、上記の語句ではあまり使われないみたいですね。
「高い・大きい」両方ある場合は、どちらでも良い・どっちも使われていると判断してください。
ただし、あくまでもこれは私の勝手な印象ですが、高い低いー大きい小さいを、どちらでも使っていいのなら、論文ならば「高い低い」が良いのでは…と思います。
大きい・小さいは学術表現としてはちょっぴり稚拙な表現のように感じてしまいます。
コラムや特集記事といったくだけた表現がOKであれば、大きい・小さいは読者が読みやすいので、すすんで使うかもしれません。
どうぞご参考くださいませ。
今回のスライドは以下の文献から裏とりしてます。